理性と現実
こんばんは。せのろんです。
いろいろな名言がありますが、私の好きな名言は「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」というものです。
ヘーゲルの「法哲学」にある言葉で、世界は弁証法的に発展し、より理性的に現実が進行していくものととらえた言葉です。
これは感覚的にもよくわかるのではないでしょうか。
過去は、奴隷制が正しかったし、女性は男性より下の存在として扱われていました。
現在では、そのような思考は理性的でないと否定されます。
なので、あることを過去が正しかったという理由で、現在も正しいということはできないといえ、理性的に正しいものこそが現実になるということです。
学校のエアコン問題にしろ、IR法の問題にしろ、前例や過去を根拠として結論を出し、あとから理屈をつけているような議論が多くみられます。
まずは、議論をしながら合理的な根拠を示したうえで、結論を出すという姿勢が大事ではないでしょうか。