ポリバレントの罠
こんばんは。せのろんです。
サッカー日本代表の西野監督が、メンバー選考の基準として、ポリバレントという言葉を使っていました。
元々化学用語で多価性という意味です。
私が真っ先にイメージに浮かぶのが、元日本代表の明神選手ですね。
トルシエ元監督は、「8人の明神と3人の天才がいれば勝てる」みたいなことを言っていました。西野監督もガンバ時代に重用していましたし、監督にとってポリバレントの選手ってのは使いやすいのでしょうね。
ビジネスの世界では、多能工が近いイメージです。一人が複数の役割をこなすことにより、効率よく経営資源を使えるというメリットがあります。
しかし、メリットだけとは言えないでしょう。
競争力をもつには、他との違いを打ち出す必要があり、そのためにはスペシャリストの存在が欠かせないからです。
トルシエ元監督は、そこのところをよくわかっていたようですね。だから、11人の明神とは言わなかったのでしょう。